大連訪問

 7月29日から二泊三日の短い期間ではありましたが、曲暁飛副市長の招待を受け訪問した。これは、10年ほど前に大連中日友好交流センター設立に協力したことから招待を受けており、ようやく実現した大連訪問です。

 大連は、日本企業が多数進出しており、在留邦人の数も二万人を上回ります。現在は大連大学付属中山病院となっている旧満鉄病院には、外国人を対象とした病棟まであり、海外から進出してくる企業の受け入れ体制の一部となっていました。素晴らしい設備で看護体制が整い、入院患者の部屋も一流のホテル並みの豪華さでした。治療水準まで視察する時間はありませんでしたが、1979年に中日友好病院設立準備のために父親のカバン持ちで北京・上海の病院を視察した時代と比べると格段の進歩が感じられました。

 この大連に、我が国の医療水準に則した病院を設立し、海外の医師も臨床ができる法律上の措置がとれれば、在留邦人は日本国内の医療保険適用とすることも検討出来るようになるでしょう。中国の人達も国内医療保険を適用し差額は自己負担とするような形を整えれば良いわけです。この様な国際的な視点からも我が国の医療の発展を考えてみることも必要でしょう。

 夏市長も朝食会をしてくれ、大連市の発展と我が国との経済関係の充実につき多くの意見交換をすることができました。

 曲副市長の手配で、見本市会場で開催されていたビール祭りも参観してきましたが、すざまじい数の人達が会場を満杯にして、ビールを飲みハム・ソーセージ等をつまみながら、大音響のドイツから来たバンドの演奏を楽しんでいました。興味深かったことは、このバンドの人達が中国の国旗を振りながら歌っていたことです。とにかく元気のよい社会に中国がなってきて、意図的にもナショナリズムを謳歌する雰囲気があることを肌で感じました。


武見敬三