2010.02.17 タイ国プリンス・マヒドール賞会議

 1月27日から30日まで、バンコックにて開催されたプリンス・マヒドール賞会議(PMAC)に出席し、シリトーン王妃も御臨席された冒頭の全体会合にて基調報告をしてきました。タイ国では、現在の王様の父上であるマヒドール王子が、 20世紀初頭にハーバード大学にて保健・医療の勉強をし帰国後この分野にて大きな功績を残されたことから、タイ国における「パブリック・ヘルスの父」と呼ばれています。PMACは、このマヒドール王子を記念して毎年一月に授賞式と会議が開催されます。

 PMACは、日本がホスト国として北海道洞爺湖G8サミットにて保健システム強化の重要性を指摘し財政、情報、人材の三分野を重点分野として提案したことを受けて、今年は保健情報、来年は保健人材、再来年は保険財政をテーマに開催されます。

 私の基調報告の内容は、添付資料のパワーポイントを用いて、PMACが北海道洞爺湖G8サミットを通じて提案された三分野に焦点を当て、三年にわたり保健システム強化の議論の取りまとめに取り組むことの意義を説明することでした。この分野では、世界保健機関(WHO)のほかに英国のゴードン・ブラウン首相が英国援助庁(DFID)を活用し財政の視点から重要な指導力を発揮しているのが目立ちます。しかし、我が国がG8サミットのホスト国である期間のみ線香花火のように一時的にアジアから発信するだけでは意味がありません。PMACを毎年開催するタイ国と協力して保健システム強化というグローバルヘルスの重要課題に継続して取り組むことが効果的です。

基調報告スピーチ(PDF:87KB)
基調報告パワーポイント(PDF:735KB)

武見敬三