WHO総会

 先日、ジュネーブにてWHO総会に出席してまいりましたが、同時にインフルエンザのパネルが開催されWHOのケイジ・福田、米、加、墨の保健大臣が現状報告し、患者が比較的多く発生しているUK,日本等の政府代表がコメントしました。私は、我が国副大臣の後ろの席で聞いていました。UKの代表からP5をP6に上げるに際してはFlexibilityを持つ必要があるとのコメントに対し、渡辺副大臣もこれを支持する発言をしましたが、大変に時期を得た発言であったと思います。中国、ニュージーランド等いずれも支持発言をしていました。

ジュネーブWHO総会にて びっくりしたのは、その後日本のメディアの人たちがどっと副大臣を取り囲み、「日本がP6に上げるのは慎重にすべきだと発言したのはじめてで方針の転換か」などやたら盛り上がって質問している雰囲気でした。UKの発言は、Flexibilityという言葉を使い、従来想定していた強毒性のビールスの地理的拡大基準をメカニカルに今回弱毒性のケースにあてはめることはせずに、今後想定される様々な状況を十分に見極めるFlxibilityをWHOに持たせるべきであるという発言でした。実は、M.チャン事務局長自身二つの大陸にまたがって発生したからといってパンデミックを示すP6にすることは、必要以上に不安感をあおり経済活動を含め不必要に悪影響を与えることになることを懸念し大変躊躇していました。おそらく、パネルの場所を利用して事前にWHO幹部とUKの保健省幹部が打ち合わせて発言したのだと思います。どうも、バランスを欠いた日本国内の過剰反応が気になります。水際作戦についても若干の国内侵入を遅らせる効果を持つだけで、専門家の間では疑問視されています。むしろ、一人一人が手を洗い、うがいをして、発熱、下痢、体の痛みなどの症状が出てきたら直ぐに医療機関に行くことが重要です。

ちなみにマスクをしている人はボストンの町中には一人もいません。ジュネーブ政府代表部の担当者が、WHOがインフルの説明会を開くと会場の半分以上を日本のメディアが占めてしまうという状況だそうです。